Pendleとは?利回りを売買する仕組みとSY・PT・YTを初心者向けに解説

DeFiやエアドロの情報を追っていると、「Pendle」という名前を見かけることがあります。

ただ、Pendleについて調べてみると、SY・PT・YT・満期・利回りの売買など、聞き慣れない言葉が多く、最初はかなり難しく感じるかもしれません。

「利回りを売買するってどういうこと?」
「PTとYTは何が違うの?」
「エアドロ狙いで使われているけど、初心者が触っても大丈夫なの?」

このように感じる方も多いと思います。

Pendleは、DeFiで発生する利回りを売買できるサービスです。

そもそもDeFiの仕組みや、どんなことができるのかを先に知りたい方は、
「DeFiとは?初心者向けにわかりやすく仕組み・メリット・注意点を解説」
もあわせて確認しておくと理解しやすくなります。

少し難しく聞こえますが、基本の考え方はシンプルです。
Pendleでは、利回りが発生する資産を「元本部分」と「利回り部分」に分けて、それぞれを取引できます。

通常、仮想通貨をステーキングしたり、DeFiに預けたりすると、「元本」と「利回り」はセットで考えます。
しかしPendleでは、この2つを分けて扱うことができます。

DeFiで資産を預けて利回りを得る基本的な仕組みは、
「DeFiレンディングとは?初心者向けに仕組み・メリット・リスクをわかりやすく解説」
でも整理しています。

そのため、

安定的に利回りを狙いたい人
将来の利回りやポイントを狙いたい人

が、それぞれ別の形で運用できる仕組みになっています。

この記事では、SY・PT・YTというアルファベットの用語をいきなり覚えるのではなく、まずは「元本部分」「利回り部分」という日本語のイメージから、Pendleの基本を初心者向けに解説していきます。

なお、CEXで買った仮想通貨をウォレットへ送り、DeFiサービスで使うまでの流れを先に知りたい方は、
「CEXで買った仮想通貨をDeFiで使うまでの流れ|DEXとの違いや注意点もやさしく解説」
もあわせて確認しておくと、Pendleの位置づけがイメージしやすくなります。

Pendleは「元本」と「利回り」を分ける仕組み

Pendleを理解するうえで、最初に押さえたいのは、

利回り付き資産を、元本部分と利回り部分に分ける

という考え方です。

たとえば、ステーキング報酬が発生するETH系の資産があるとします。
このような資産は、ただ持っているだけで利回りが発生します。

Pendleでは、こうした利回り付き資産を次のように分けて考えます。

元になる利回り付き資産
= 元本部分 + 利回り部分

これをPendleの用語で表すと、

SY = PT + YT

になります。

いきなりアルファベットが出てくると難しく感じるかもしれません。
ただ、最初は日本語の意味で覚えれば大丈夫です。

Pendleの用語日本語での意味内容
SY元になる利回り付き資産Pendleで扱うための元資産
PT元本部分満期に元の資産として戻る部分
YT利回り部分今後の利回りやポイントを受け取る部分

まずは、

SYは元になる資産
PTは元本
YTは利回り

と覚えておくと、Pendleの全体像がつかみやすくなります。

SYとは?元になる利回り付き資産

SYは「Standardized Yield」の略です。

日本語では、Pendleで扱うための元になる利回り付き資産です。

たとえば、stETHやeETHのような利回りが発生する資産を、Pendle上で扱いやすい形にしたものがSYです。

つまり、SYはPendleで分ける前の元資産です。

このSYをもとにして、Pendleでは「元本部分」と「利回り部分」に分けていきます。

PTとは?元本部分

PTは「Principal Token」の略です。

日本語では、元本部分を表すトークンです。

PTは、満期日になると元の資産として受け取れる仕組みになっています。

たとえば、PT-stETHを0.92 ETH相当で購入したとします。

そのPTを満期まで保有すると、1 stETH相当として受け取れるイメージです。

この場合は、

0.92 ETH相当で購入する
満期まで保有する
1 stETH相当として受け取る
差額が利益になる

という流れになります。

つまりPTは、満期まで持つことで、購入価格との差額を狙う運用です。

将来の利回り部分が切り離されているため、PTは元の資産より安く取引されることがあります。
そのPTを満期まで保有することで、購入価格との差額が利益になります。

この仕組みから、PTは固定利回りに近い運用として見られることがあります。

ただし、満期前に売却する場合は、その時点の価格によって利益にも損失にもなります。

YTとは?利回り部分

YTは「Yield Token」の略です。

日本語では、これから発生する利回りを受け取る権利です。

YTを持っていると、対象資産から発生する利回りやポイントを受け取れる可能性があります。

具体的には、以下のようなものが関係します。

  • ステーキング報酬
  • ファーミング報酬
  • ポイント
  • エアドロ期待

特にエアドロ狙いでは、このポイントや将来の報酬期待が注目されることがあります。

エアドロの基本的な仕組みや、参加条件・注意点を知りたい方は、
「エアドロとは?仮想通貨の無料配布の仕組み・種類・注意点を初心者向けに解説」
も参考にしてください。

ただし、YTはPTよりもリスクが高くなりやすいです。

なぜなら、YTは「これから発生する利回り」を受け取る権利だからです。

満期まで6カ月ある場合と、満期まで1カ月しかない場合では、これから受け取れる利回りの量が変わります。
当然、満期までの期間が長い方が、受け取れる利回りは多くなります。

反対に、満期が近づくほど、これから受け取れる利回りは少なくなります。

そのため、YTの価値は時間が経つほど下がりやすく、満期時には0になります。

ただし、YTの価格が必ず一直線に下がるわけではありません。
ポイント期待やエアドロ期待、市場の盛り上がりによって、途中で大きく上がることもあります。

つまりYTは、

今後の利回りやポイントを狙う、リスク高めのトークン

と考えると分かりやすいです。

PTとYTの価格関係

Pendleでは、

元になる利回り付き資産 = 元本部分 + 利回り部分

という関係があります。

これをPendleの用語にすると、

SY = PT + YT

です。

たとえば、100円分の利回り付き資産があるとします。

このとき、利回り部分であるYTの価値が20円なら、元本部分であるPTは80円になります。

反対に、YTの価値が10円なら、PTは90円になります。

つまり、

YTが高くなるほど、PTは安くなりやすい
YTが安くなるほど、PTは高くなりやすい

という関係です。

まずは、なぜ「YTが上がるとPTが下がりやすい」のか、その流れを図で見てみます。

このように、今後の利回りやポイントへの期待が高まると、YTに注目が集まり、PTとの価格関係にも影響が出てきます。

たとえば、市場が盛り上がり、今後の利回りやポイントへの期待が高まるとします。

この場合、利回り部分であるYTを買いたい人が増えます。
YTが買われると、YTの価格は上がりやすくなります。

その結果、元本部分であるPTは相対的に安くなりやすくなります。

一方で、市場の期待が落ち着いたり、ポイントへの期待が下がったりすると、YTが売られやすくなります。
YTの価格が下がると、反対にPTの価格は上がりやすくなります。

このようにPendleでは、今後の利回りに対する期待によって、PTとYTの価格が日々変動しています。

具体例で考える

もう少し具体的に見てみます。

100円分の利回り付き資産があるとします。

最初は、

元になる資産:100円
利回り部分:20円
元本部分:80円

という状態だったとします。

ここで、今後の利回りやポイントへの期待が高まり、利回り部分であるYTが50円まで上がったとします。

すると、元本部分であるPTは50円になります。

次に、期待が高まったときにPTとYTの数字がどう変わるのか、具体例を図で見てみます。

このように、同じ100円の資産でも、期待の高まりによってPTとYTの内訳は変化します。

このとき、PTを50円で購入できれば、満期時に100円相当として戻る可能性があります。
そうなると、PTを買いたい人も増えやすくなります。

PTを買いたい人が増えると、今度はPTの価格が上がりやすくなります。
その結果、YTの価格が落ち着いていくこともあります。

このように、PTとYTはお互いに関係しながら価格が動いています。

ただし、実際の価格は、買いたい人・売りたい人のバランスや、利回り・ポイントへの期待、満期までの期間によって変わります。

そのため、単純に「必ずこう動く」と考えるのではなく、仕組みとして理解しておくことが大切です。

Pendleを使うときに注意したいこと

Pendleは便利なサービスですが、初心者が使う場合はいくつか注意点があります。

特にYTは、仕組みを理解しないまま購入するとリスクが高いです。

YTは今後の利回りを受け取る権利ですが、満期時には価値が0になります。
そのため、購入価格以上の利回りやポイント、報酬を得られなければ、損失になる可能性があります。

また、ポイントやエアドロは必ずもらえるものではありません。

ポイントが付くから大丈夫
エアドロが来そうだから大丈夫

と考えて購入すると、期待が外れたときに損をする可能性があります。

さらにPendleはDeFiで使われるサービスなので、ブロックチェーン上の仕組みに問題が起きるリスクや、価格が大きく動くリスクもあります。

DeFi全般で気をつけたいリスクや、ウォレット接続・詐欺サイト・スマートコントラクトの注意点は、
「DeFiのリスクとは?初心者が知っておきたい注意点をわかりやすく解説」
でも詳しくまとめています。

Pendleを使う前は、利回りの数字だけで判断せず、次のポイントを確認しておくと安心です。

特に初心者の場合は、こうした点を確認せずに触ると、思っていた値動きと違って戸惑うこともあります。

たとえば、以下のような点は事前に確認しておきたいところです。

  • 何の資産を使っているのか
  • 満期日はいつなのか
  • 買っているのはPTなのかYTなのか
  • 途中で売る可能性があるのか
  • ポイントやエアドロ期待に偏りすぎていないか

特に初心者の場合、最初から大きな金額で触るのはおすすめしにくいです。
まずは仕組みを理解し、少額から試すくらいが安心です。

Pendleの基本まとめ

Pendleは、利回り付き資産を

元本部分
利回り部分

に分けて取引できるDeFiサービスです。

最初はアルファベットよりも、日本語の意味で覚えると理解しやすいです。

SY:元になる利回り付き資産

Pendleで扱うための元資産です。
この資産をもとにして、元本部分と利回り部分に分けます。

PT:元本部分

満期になると、元の資産として受け取れる部分です。
購入価格との差額を狙う運用で、固定利回りに近いイメージです。

YT:利回り部分

今後の利回りやポイントを受け取る部分です。
エアドロ期待やポイント狙いで注目されることもありますが、満期時には価値が0になるため注意が必要です。

Pendleの核心は、

元になる利回り付き資産 = 元本部分 + 利回り部分

という考え方です。

これをPendleの用語にすると、

SY = PT + YT

になります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、

SYは元になる資産
PTは元本
YTは利回り

と理解しておけば、Pendleの全体像はかなりつかみやすくなります。

Pendleは、DeFiやエアドロ狙いの中でもよく名前が出てくるサービスです。
ただし、特にYTは価格変動が大きく、ポイントやエアドロ期待だけで判断するとリスクがあります。

利回りの高さだけを見るのではなく、仕組みを理解したうえで利用することが大切です。

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